漫才で大切なのは◯◯。(渋谷漫才大学 レポ)
渋谷漫才大学 教授 ノンスタ石田編
若手のネタについてノンスタ石田がM1を意識したアドバイスをする人気ライブ。
M1、漫才について非常にタメになる話ばかりでしたので若手のネタを例に簡単にまとめます。
漫才で大切なこと
①リアリティ
②伝え方
①リアリティ
2人(2人の会話)に嘘がないことが大事。
ボケ、ツッコミはどんな人間で何の為に会話をしているのかが漫才中ずっと意識されていなければならない。
反対に一つのボケ→ツッコミが終わって感情がフラットになり続きが始まるとリアリティがない。(よい例としてフットボールアワー後藤の話へ。後藤は漫才中常に怒っていることが多く感情がフラットになることがない。)
同様に会話最中の熱量、気持ちの部分が見えるとよりリアリティがあり見ていられる。(よい例として千鳥、華大。この2組は人柄が出まくっているため、すべってて見ていられるらしい笑)
今回悪い例としてインディアンス→熱がなく2人が見えない。
特に漫才の入り方がおかしく、ツッコミが変な奴を見たという話しなのに、詳細を語らずにボケに変な奴最近見た?と話を振ってしまっている。
②伝え方
・漫才中にお客さんの引っ掛かりを如何になくすか?
例えば鬼越トマホークは、今回つかみで逆子の話をしてネタ途中で双子の話をしてるため変に引っかかって見づらい。
バニラボックスは漫才の入り方が2人の普段の会話のような入りで、慣れていないお客さんは見ずらい。
・言葉のチョイスについて
意味が同じならなるべく万人に伝わるワードを使うこと。
リツイート→いいね!に変えると伝わりやすい。
・一部でも嫌悪感を抱かせてしまうワードは選ぶべきではない。
ゆにばーすのネタで「おろす」というワードがありリスキーなワードと指摘。
※M1の注意点について
・10回クイズをネタに入れるだけで減点してくる作家がいる。
・作家は基本文句付けたがり。準決勝までは減点させないネタ作りが必要。
・「ちんちん」は言わない方がいい。減点対象。
・コント以外の2人のやりとりがしっかり見えると、大吉/礼二票は取りやすい。
→石田いわく、傾向として見えてるらしく漫才師自身が何とかできるところらしい。
まとめ
さすがM1王者。ダメ出しが細かく適切。プロ中のプロ。
漫才だけでなく、他の文章や全ての表現に通じる金言が聞けた貴重な2時間でした。
上記の視点を入れてノンスタイルの漫才を見てみるとまた一味違った楽しみかたが出来るのでおススメです。